大阪で働いてるKくんから電話。
久しぶりなのでかけてみる。2時間半も電話をしていた。
2時間も電話をしていた割に頭に残った内容は少ない・・・


彼は昔ビリヤード台の輸入販売をしていたらしい。
その関連で輸入に関して聞いてみる。
小物なら、段ボールに詰めておみやげという名目で持ち込めるらしい。
荷物が多少多くても、エキストラという形で
ひとつにつき一万円とかいう単位で航空会社に
お金を払えばいいと言っていた。
また、法人で輸入番号というものをとれば
荷物の検査をされることが少なくなるようだ。
個人で輸入をしていると検査をされる確率は
どうしても上がってしまうらしい。



彼は社会人なので、
学校にいる時と今とではルールが違うと言っていた。


彼の言っていたことを並べてみると
「社会では法律などのルールより感情や立場が優先される。」
(いかに正しいことでも立場の弱い人のいうことは通らない。)
「ややこしくない人は損をする」
(住宅は印鑑を押した時点で中古住宅となり6割にまで価値が減ずる)
「ややこしい人を相手にする人が金持ちになる」
(医者・弁護士もある種そういうところがある。)
「サービスを多く提供し、自分の時間を効率よく使う」
「時間を切り売りしている限り自由には慣れない」
「マニュアルに沿えばどんなにできないやつでもそれなりのことができる」
(会社に入って2年の人でも2億を売り上げている)
「人の気持ちを満足させてお金をいただく」
(お金が中心なのではなく人の気持ちが中心である。)
「オーナーは自分の将来のために資産を増やせるが、サラリーマンはやめたらそれまでだ」


本来学校ではこういったことを教えた方がいいのではないだろうか?
ヨーロッパでは宗教の下に人がいて、アメリカでは法律の下に人がいる。
そういうところでされている教育をそのまま日本に持ち込むより
日本の特性に基づいて教育をした方が「大人」の目線から逸れた
「子どもたち」を作らなくていいのではないだろうか?


日本ではまず人がいて、その下に法律があるように感じる。
つまり、社会の上の方にいる人の心次第で
法律が運用されているのではないだろうか?


また、彼の時給は630円らしい。
なぜなら、労働基準法で定められる時間である
一週間に40時間の労働時間を超えて75時間近く働いているといっていた。
そのことを匿名で労働基準監督署に言うと
「どこでもやっていることだし、それに関して訴えを起こすと
その分については確かに支払われるが、
官報(?)にのるのでどこの会社も雇ってくれなくなるよ。
それにそんなことを厳密に適用すると、ほとんどの企業は
営業できなくなるよ」
といわれたらしい。
「だったら、あなた達はなんで給料をもらっているのか?」
と聞くと、
「親切に教えているのにそんなことをいうのか!」といわれたと言うことだ。
そういうことを「慣例法」というらしい。
2項道路みたいなものだろうか・・・?(建築基準法第42条2項参照)


とかく、法律がないがしろにされる国である。
ちなみに、違反した場合6箇月以下の懲役又は30万円以下の罰金らしい。


K君と話していると「やっぱり自分は学生なんだなぁ」
と、強く感じる。
呆れられないように合いの手を入れることすら、難しい。
呆れられたとも思うが・・・


とにかく、K君は
「人に働いてもらって多くの人にサービスを提供していく
やり方が分からない」と言っていた。
それは同感だ。それこそ極意だろう。
おそらくそれさえできれば元手がなくても
何度でも富を掴むことができるのだろう。


それでも、考えているだけでは前に進まない。
なにかはじめてみることが大事なのだろうな。