隣人13号

自分の中にある暗い欲望を刺激する映画だった。
いつもは邦画は全体的に暗いので
嫌いなのだが、この映画にはピッタリだった。


あの頃にやり返せず、
「いじめはなかった」とされてしまった
俺のような人間は200万人はいるんじゃないかと思う。
みんな心に傷を抱えながらも
一所懸命生きているのだろう。


この映画は直接的な殺しのシーンはない。
しかし、やり方は直接的すぎると感じた。
それでも、復讐するシーンでは
笑ってしまうほど13号に共感した。

俺の考える一番の方法は、
銀行の貸し剥がしのように合法的に
自殺に追い込むことだ。
いくら憎んでいるといっても
そんなことができるようになるとは思えないけど。


それはともかく凄惨な映画の内容に比べ
終わり方がよいためか、
観賞後の気分はとてもサッパリしている。
見る価値のある映画だと思う。