「十六度目の夏」と「希望の国のエクソダス」

1998年から2000年に書かれた「希望の国のエクソダス (文春文庫)」は
最初読んだときには「こんなにひどくなるわけがない」と思ったが、
今になって改めて読んでみると、
現実は本より少しマシなだけという感じだ。
今現在の情勢と本との違いは
ITバブルがあるか無いか以外は
あまり変わらなかったように思う。
それだけに現実には救いがないのかもしれない。
「景気は回復基調」と言われるがホントにそうなのだろうか。


十六度目の夏」に入っている「背広姿のエライ人」からは
希望の国のエクソダス (文春文庫)」に漂う終末的な感じや閉塞感を感じる。
それだけに俺にとっては新鮮だ。


せめて、勝手な奴らをのさばらせないためにも
選挙に行くことができる人は行ってほしいと思う。
ただ、立候補者のホントの所は見えないだろうが、
それでもなにかを変えるきっかけにはなるだろう。
それに「どこに入れたって同じかもしれない」という意見もあるだろうが、
日本を長期にわたって牛耳っているあの政党以外に入れれば
彼らも少しは焦ってくれるだろう。


選挙権を持っていても選挙に行きもせずに
政治批判をしていてもなにも始まらない。
ぬるま湯に浸っている奴らを焦らせない限りなにも変わらない。
忙しい人が多いのだろうけど、もっと国政に関わっていくべきだ。